僕たちの未来、を、ぼくたちのみくと読んだ。
自分だいぶ末期だ。
(僕たちの未来へ / Fate/hollow ataraxiaのED曲)
「せめて生きるよ 1秒でも長く君といよう」
うっかりみくみくを思いながら聴いてみると歌詞の端々が切なくてどうしようもなかった。
この歌詞みたいな内容を思う未来さんは死期が迫っているとしか思えなくて涙腺がちぎれる。
みこさんごめんなさい。ほんとごめんなさい。
そして以下さらに調子こきました。心底ごめんなさい。
JMDさんの「愛をこめて花束を」に勝手に続けたプチエピソードです。
……何故かみくみくじゃなくなった。あれー?
お借りしました ⇒ 燕ちゃん、マキさま、あっきー
蹴っていいのよ! 殴ってもいいのよ!!
とりわけM○sサクリさん(一応さらに検索避けの伏字)と燕ちゃんには全力でアッパーカットとか食らわせて欲しい。
申し訳なくて土下座してもしたりない。
僕たちの未来
すすり泣く嗚咽が聞こえてくる扉の前で、燕は立ち尽くした。
ノックしようと上げかけた手を、きゅっと握り。
そのまま数呼吸。
小さな拳がふっと開き、力なく降ろされる。
この扉を叩いてどうなる?
杏理さんはきっと無理にでも笑うだろう。
涙を拭って笑顔を作り、少し鼻声のまま、どうしたの燕ちゃん、と。
僕は子供だ。
守られるだけの子供だ。
苦しい。
もどかしい。
情けなくて胸が痛い。
杏理さんの涙を受け止められる、大人の男になりたい。
でもそれはきっと、今の僕ではまだ無理な話で。
僕に杏理さんの為に出来ることは、何もせずにきびすを返し、足音を殺して去ることだけだった。
かみ締めた唇の脇を、熱いものが零れた。
ほとんど体重を感じさせない動きで走り去る燕の後ろ姿を、
マキは見るともなしに見送った。
男子寮の廊下で、ぼんやりと立ち尽くす。
杏理のように泣ければ少しは楽なのかもしれない。
なのにあいつは、完璧ないつもどおりで、飄々とした表情で。
全て内に溜め込んでいく。
沈殿した感情はきっとどこまでも静かに、未来を蝕んでいくのだろう。
表面には何も見えないままに。もしかしたら本人にも見えないままに。
マリーが好きだ。大切な友達だ。
絶対に幸せになってほしい。
兄さんが好きだ。大切な家族だ。
兄さんが幸せでないなんて許さない。
それなのに、胸のうちをもやもやと漂うこの感情は何だろう。
「……どうして、皆が幸せになれないんだろう」
頼りなく歩み去るマキの後ろ姿を、壁にもたれて秋奈は見守った。
手にした酒瓶をぐいっと呷る。
ぷはぁ、と酒臭い溜め息をついた。
それはだいぶ深遠なテーマよね、マキちゃん。
幸せの裏には大抵涙がある。
喜びの裏にも、嘆きがある。
組の皆が、後者を引き当てないように。
そうなりそうなら、花火でパーンと派手に弾き返してやろう。
いくらそう思っても、今回ばかりはどうにもならない。
たくさんの涙が、痛みが流れる分。
醍吾はマリーちゃんと、それ以上の幸せを作らなきゃいけない。
そしてこれで良かったんだと、自分の選択は正しかったんだと、
辛い思いをした子たちに、心の底から思わせなきゃいけないのだ。
「結構難易度高いわよ、醍吾……―――」
そう呟きを床に転がし、秋奈は再び酒を呷った。
願わくば、皆が幸せに辿り着けますように。
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